楽器を売るならどこがいい?元・店長が教える手間なく損しない方法

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この記事を書いた人:高橋 健太(たかはし けんた)

元・大手楽器店 店長 / 楽器買取アドバイザー

10年間店長として、年間5,000本以上の楽器査定を担当。現在は独立し、Webメディア「Guitar Life」で、楽器の購入から売却まで、ユーザーに寄り添った情報を発信中。「弾かなくなった楽器を、次の誰かの夢に繋ぐ」がモットー。

 

弾かなくなったギター、部屋の隅でホコリをかぶっていませんか?いざ売ろうと思っても、メルカリは面倒だし、リサイクルショップは安そうだし…。

結論から言います。その悩み、楽器専門店の「宅配買取」がすべて解決します。

この記事では、元・楽器店店長の私が、あなたの「面倒はイヤ、でも損はしたくない」という正直な気持ちに寄り添い、一番スマートな売却方法を本音で解説します。

読み終える頃には、迷いが消え、すぐに行動に移せるようになっているはずです。


[監修者情報]

本記事で紹介する買取業者は、古物営業法に基づき、各都道府県の公安委員会の許可を得て営業しています。


3つの売り方、どれが正解?メリット・デメリットを本音で比較

「メルカリと店、どっちが得なんですか?」これ、店長時代に一番よく聞かれた質問です。気持ちはすごく分かります。自分で売れば高く売れそうだけど、正直面倒くさい。その気持ち、俺も同じです。

まず、君が今考えているであろう3つの選択肢を、俺なりの本音で比較してみよう。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: フリマアプリでギターを売るのは、正直、上級者向けです。

なぜなら、ギターのネックの状態に関する専門的な質問に答えたり、輸送中にネックが反らないよう、厳重に梱包したりする必要があるからです。万が一、輸送中にトラブルが起きた場合、その責任は個人間で解決しなければならず、精神的な負担は計り知れません。

📊 比較表: ギターの売り方3択!本音のメリット・デメリット比較

フリマアプリ 総合リサイクルショップ 楽器専門店
買取価格 ◎ 高い
(自分で決められる)
△ 安い
(専門知識がなく、一律査定が多い)
○ 適正
(専門スタッフが相場に基づき査定)
手間 × 多い
(撮影・梱包・発送・交渉など全て自分)
◎ 少ない
(持ち込むだけ)
○ 少ない
(梱包キットや集荷サービスあり)
安心感 △ 不安定
(個人間トラブルのリスク)
○ 安心
(対面取引)
◎ 安心
(プロによる査定と取引)

結論:あなたの最適解は「楽器専門店の宅配買取」である

上の比較表を見れば分かる通り、君の「手間なく、かつ損しない」というニーズを一番バランス良く満たしてくれるのが、「③ 楽器専門店」です。そして、その中でも特に君におすすめしたいのが「宅配買取」という方法です。

宅配買取は、フリマアプリの最大のデメリットである「手間」をプロが代行し、リサイクルショップのデメリットである「専門性の低さ」をクリアした、まさに“いいとこ取り”のサービスなのです。

特に、君が一番面倒だと感じているであろう「梱包」の問題は、多くの楽器専門店が提供する「無料梱包キット」が解決してくれます。ギターがすっぽり入る専用の段ボールや、ネックを守る緩衝材が自宅に届くので、君は説明書通りに詰めて、運送会社に渡すだけ。これ以上に楽な方法はありません。

元・店長直伝!査定額を1円でも上げる3つの裏ワザ

どうせ売るなら、1円でも高く売りたいのが人情だよな。査定するのは人間です。君のギターへの「愛情」が伝われば、査定額も変わってきます。ここでは、誰でも簡単にできて、効果抜群の3つの裏ワザを教えよう。

  1. ボディを磨き、指板を潤す
    まずは、楽器用のクロスでボディの指紋や汚れをきれいに拭き取ろう。それだけで見た目の印象が全く違います。もし指板が乾燥して白っぽくなっていたら、レモンオイルやオレンジオイルを少量つけて保湿してあげると、「お、こいつ、分かってるな」と査定スタッフは思います。
  2. 付属品は「宝探し」のつもりで探せ!
    購入時に付いてきた純正のソフトケースやハードケース、保証書、レンチなどの工具類。これらの付属品が揃っていると、次に買う人が安心して購入できるため、査定額は確実にアップします。クローゼットの奥や押し入れの中を、宝探しのつもりでもう一度探してみてください。
  3. 複数の業者で「オンライン査定」を試す
    いきなり一つの業者に送るのは不安だよな。そんな時は、まずスマホで完結する「オンライン査定」で、自分のギターの大まかな買取相場を把握しておきましょう。A社は5万円、B社は5万5千円、といったように、複数の業者の上限額を比較することで、買い叩かれるリスクを大幅に減らせます。

Q&A: 壊れていても売れる?ノーブランドでも大丈夫?

最後に、店長時代によく聞かれた質問に答えておこう。

Q. 音が出ない、傷だらけのギターでも売れますか?

A. 諦めるのはまだ早い。値段が付く可能性は十分にあります。
たとえ音が出なくても、人気のモデルであれば、修理して再販売するルートがあります。また、珍しいヴィンテージギターなどは、傷だらけの方が「味がある」と評価されることさえあります。修理代を差し引いた金額にはなりますが、まずは査定に出してみる価値は絶対にあります。

Q. 親に買ってもらった、よく分からないメーカーのギターなんですが…

A. いわゆる「ノーブランド」でも、値段が付くことはあります。
特に、70年代~80年代に日本で作られた、今はなきブランドのギター(ジャパン・ヴィンテージと呼ばれます)の中には、作りが良くて意外な高値が付くものが眠っていることも。これも、まずは諦めずに、オンライン査定でモデル名を伝えてみることが大事です。


まとめ:スマートに売って、次の夢の資金にしようぜ!

弾かなくなったギターは、部屋の隅に置いておくだけでは、ただの大きな置物になってしまいます。しかし、正しい知識でスマートに手放せば、そのギターは次の誰かの夢を奏でる相棒になり、君にとっては、新しい趣味や旅行のための、大切な資金に変わります。

一番手間なく、かつ損しない方法は「楽器専門店の宅配買取」。

この結論を胸に、君の大切だった相棒を、次のステージへ送り出してあげませんか。


[参考文献リスト]