[著者情報]
この記事を書いた人:中田 渉(なかた わたる)
トレカ専門店「カード・フロンティア」店長 / 業界歴15年
年間1万件以上の買取査定を行う現場のプロ。初心者向けの買取相談会を定期的に開催し、学生から社会人まで幅広い層の信頼を得ている。「安心して、楽しくカードを売ってほしい」がモットー。
いらっしゃい!そのカード、もしかして高く売れるんじゃないかって?ワクワクするよな。でも、初めてだと「何を持っていけばいいの?」とか「税金ってどうなるの?」とか、色々不安だよな。大丈夫、心配いらないぜ。俺が店長として、毎日カウンターで説明していることを、そのまま分かりやすく教えるから。この記事を読めば、必要なものは1つだけ、税金の心配はゼロってことが分かる。安心して、お宝カードを現金に変えに行こうぜ!
【結論】君が持っていくものは「顔写真付きの身分証」1枚だけ!
まず、一番大事な「必要なもの」からだ。結論から言うと、運転免許証かマイナンバーカード、このどっちか1枚を持ってきてくれれば、まず間違いない。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 学生証だけだと、買い取れない場合があるから注意だ!
なぜなら、学生証には現住所が書いてないことが多いからなんだ。俺たちカードショップは、「古物営業法」っていう法律で、買い取る相手の「名前」「住所」「年齢」を確認することが義務付けられている。だから、住所が手書きの学生証だと、それだけじゃダメなことが多いんだ。
よくある失敗は、まさに学生証だけ持ってきちゃうことなんだ。その場合、「住所が確認できる公共料金の領収書とか、住民票の写しもない?」って聞くことになるんだけど、持ってない子がほとんど。せっかく来てくれたのに、本当に申し訳ない気持ちになる。だから、運転免許証かマイナンバーカードを持ってきてくれると、マジでスムーズなんだ。ごめんな!
📊 比較表: トレカ買取に使える本人確認書類 OK/△リスト
| 評価 | 具体的な本人確認書類 | ポイント |
|---|---|---|
| ◎ これ1枚でOK! | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、住民基本台帳カード(顔写真付き) | 顔写真と現住所が両方記載されている公的な証明書。これが最強。 |
| △ 他にも書類が必要かも | 健康保険証、学生証(現住所の記載がないもの)、年金手帳 | 顔写真がない、または現住所が手書きのため、追加で公共料金の領収書などを求められることが多い。 |
【結論】5万円の利益なら、税金はゼロ!確定申告も不要だ!
次に、一番不安な「税金」の話だ。これも結論から言うぜ。君が趣味で集めていたカードを5万円で売っても、税金は1円もかからない。だから、確定申告も一切不要だ!
「え、なんで?」って思うよな。ちゃんと理由があるんだ。
国税庁のウェブサイトに書いてあるんだけど、個人の持ち物を売った時の税金のルールでは、君のカードは税法上「生活用動産」っていう、服やカバン、ゲームソフトと同じグループに分類されるんだ。そして、この「生活用動産」を売って得た利益は、原則として税金がかからない「非課税所得」になる、と法律で決まっている。
だから、君が今回5万円でカードを売っても、それは税金の計算からは完全に除外される。安心して、旅行資金にしてくれ!
ただし注意!「副業」になると話は別だ
ここまで「安心してOK」って話をしてきたけど、一つだけ大事な注意点がある。それは、もし君が「儲けること」を目的に、カードの売買を繰り返すようになったら、話は別だということだ。
いわゆる「せどり」や「転売」みたいに、営利目的で、継続的にカードを売買して利益を得るようになると、その利益は「事業」と見なされる。その場合、年間の利益が20万円を超えると、確定申告をして税金を納める義務が発生するんだ。
(年間の売上) – (仕入れ値+経費) = 利益20万円超 → 確定申告が必要!
今回の君のように、昔のコレクションを売るだけなら、全く心配いらない。でも、もしこの世界が面白くなって、将来的に副業としてやってみたくなった時は、この「利益20万円の壁」を思い出してくれよな。
Q&Aコーナー:よくある質問に店長が答えるぜ!
最後に、カウンターでよく聞かれる質問にも答えておくぜ。
Q. 未成年(18歳未満)の場合はどうなるの?
A. 18歳未満の場合は、自分一人の判断では売れないんだ。法律で決まっているから、必ず保護者の人と一緒に来てもらうか、保護者の人が書いた「同意書」と、保護者の人の身分証明書のコピーが必要になる。店によってルールが違うから、行く前に電話で確認するのが確実だ。
Q. 親の扶養から外れたりしない?
A. 今回のケースなら、100%関係ないから安心してOKだ。 税金がかからない利益は、扶養の計算にも全く含まれない。バイト代の「103万円の壁」とは、全く別の話だから、ごちゃ混ぜにしないようにな!
まとめ:必要なのは免許証、税金はゼロ!自信を持って店に来てくれ!
これで、もう何も心配ないはずだ!
- 持っていくもの: 運転免許証かマイナンバーカード1枚!
- 税金: 趣味のカードなら、5万円で売ってもゼロ!確定申告も不要!
あとは、君が大切にしてきたカードを持って、自信を持ってお店に来てくれればOKだ。査定は無料だし、もし金額に納得いかなければ、もちろん売らなくても大丈夫。
君のコレクションに会えるのを、楽しみに待ってるぜ!
ちなみに、俺の店「カード・フロンティア」は、買取価格にマジで自信あり!
下のリンクから、君のカードが今いくらになるか、おすすめの買取業者を紹介するから、今の価値を調べてみてくれよな!
[参考文献リスト]
- 国税庁, “No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法”, https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3105.htm
- 警視庁, “古物営業法”, https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kobutsu/kaisetsu/index.html
[監修者情報]
本記事の税金に関する記述は、国税庁のウェブサイトを参考に、一般的なケースについて解説しています。継続的な売買を行っている場合など、ご自身の状況に不安がある場合は、お近くの税務署や税理士にご相談ください。
